ありよう
作業に没頭し、ふと目線を逸らすと 視界全てを緑がふさぎます。 漫然と眺めると一面の緑として映るだけですが、 その緑を構成する一つ一つを間近で見つめると・・・・・・・。

この山のアジサイは開花が8月中旬前です。 昨年もそうでしたが、10月初旬まで花姿を保ってくれます。 年々自生面積を増やしつつあり、楽しみな存在。 墨色の窯屋根の周りをグルリ、白いアジサイで縁取るのが目標。

ウワミズ桜の実。 敷地の東突端に立つこの木は、電線工事の際に バチバチ枝を切られてから元気がありません。 加えて、ヤマフジの幹にグルグル巻きにされているのも 元気の無い一因かもしれません。 それでも、少ないながらに健気に実を結んでいます。 フジも切りたくないし、ウワミズ桜も元気になって欲しい。 欲の深い自分です。

人工的に法面保護をしていない所に生えたコケ。 詳しい事は何も解らないのですけど、どーも コケの花のような気がします。 昨今コケが建築に用いられるようになったそうな。 外壁に特殊な面材を張り、それにコケを繁殖させると 優秀な断熱材の役目を果たすそうです。

単管パイプの杭が棲家のコケ。 何かの役に立つコケがあってもいいけれど こうして無造作に生きるコケを微笑ましく感じます。
山の緑のほんの、ほんの一部に過ぎないこの草木達。
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