両親の長柄生活、開始
2004年春。 窯屋根が出来上がった頃、両親宅の竣工も間近に迫る。 ライフラインの整備もほぼ終わる。 窯屋根建設の後に控えるのは、雨の度にぬかるむ 庭予定地の整備。
事始に、井戸ポンプ小屋を造る。 地下130mから汲み上げた水を、一時的に貯める貯水タンク が錆び易いのでそれを覆う小屋が必要。 併せて物置がいるということで、タンクと物置の合体形の小屋を 造ることにした。 単管パイプで躯体を組み上げ、ガルバリウムで屋根、壁を覆う。 約3坪の広さ。
次に両親宅の周りの平坦地のレイアウト決め。 これは生活する上で不便さを感じないよう、重要な部分なので 時間を掛けて考える。 ここで両親が山に移り住み、生活が始まる。 ここから雨の度にぬかるむ、粘土地盤との戦いが始まる。 車を乗り入れる所は砕石を敷き、そうではないところは芝生にする。 その区割りを何度となく話し合いをしながら決めてゆく。 その間にも雨毎に車がスタックし、苦い思いをさせることになった。
砕石、芝の選択に少々時間を費やしたが、 それぞれこの山の環境に合う素材と出会う。 砕石は古瓦を砕いた物、芝は暖地型の種子を蒔くタイプの物に決める。 区分けをしてから、除草シートを敷き込みその上に砕石を拡げる。 一方、芝生の育成しやすい土壌に変える為、 粘土地盤を掘り起こし堆肥や山土を混ぜ合わせる。 平坦では面白くないとの事で、起伏をつける。
ここまで済み、ようやくぬかるみ地盤とお別れ出来た。 次は犬小屋建築。 両親が山に暮らし始めて3日目に、父の念願していた犬を飼い始める 。 家族が増えた。 庭造りを優先ししばらくみすぼらしいバラックでの暮らし。 ちゃんとした犬小屋を、ということで造った。 残念な事に、この頃の写真が残っていない。 家族総出でのここまでの作業だったから、皆精一杯で 写真所では無かったのかな?

上は今現在の砕石、芝、犬小屋の面々。
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