まっぴるまから?
僕達の住む山の向かいに、広大なる敷地面積を誇る自然少年の家があります。 近隣の千葉市内の小学生各団体が様々な屋内外体験を出来るようにと、水田、畑、遊歩道、広場、ログハウス、体育館、炊飯場、営火場等々 の設備を併せ持つ一大レクリエーション舞台が整えられています。 そう、まさに人工区画された自然!の遊び場が広がっているのです。
陽の高い時間はとことん遊び、腹が減りゃあ炊事、陽が沈めば キャンプファイヤー、それでも物足りなければ肝試し。 もう何でもござれ!治外法権ここにありっ!てな位有頂天になって 喜ぶ子の姿を目の前で見る事が出来ます。 大体のカリキュラムの流れを摑んだ積もりだった自分ですが・・・ 今日、不測の出来事が目の前で繰り広げられました。 昼過ぎのこと、作業の合間に昼飯を食べに2階に上がると人の輪 の中心で炎と煙が上がっています。

ん?昼からキャンプファイヤー? 自分の中の薄い辞書には、明るい時間のキャンプファイヤーという記述 はないのでしばらく呆けるように全体図を眺めていました。 音頭をとる先生は盛り上げ工作に必死ですが・・・案の定、生徒達は盛り上がりに欠ける不完全燃焼ファイヤーにしか見受けられませんでした。
そりゃそうですとも、先生の大きな声も明るく澄み渡る11月の空へ 吸い取られるばかりです。先生のテンションに付いて行けない生徒を攻めることは出来ません。 誰も悪くないのです。明るいうちに火を焚くことにした計画自体が全ての過ちです。 サ~ラスポンダ~さ~らすぽんだ~サ~ラスポンだ!えっせっせ♪ と太陽は似合いません。揺れる炎がジリジリ顔を照らす中踊り 歌い、時々好きな娘と視線がぶつかる!暗がりの中だからこそ気分が 燃え上がるってのに・・・・・
大人はわかってくれない。
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