感じ方
ロクロで水挽き成形した後、数日を置いて仕上げに取り掛かります。 タップリ水気を含んだ木綿豆腐の様な触感だったものが 時間を経るにつれ、徐々にこうや豆腐の様な締まった状態になってきます。仕上げを施すのにもってこい!のタイミングを逃すと 自分の持つ作品イメージとは異なるモノが出来てしまいます。 ですから、そのタイミングを見計ることも工程の中の大切な1要素です。

仕上げを施す頃の粘土の色、触感はとても魅力的です、自分にとって。 人肌鈍色とでも言うのでしょうか。 照りが無く、しっとり柔らかな、潤い豊かで手に吸い付く・・・ そんな艶っぽい形容で表したくなる様な悩ましさを 粘土という素材は備え持っているような気がします。
|