樽から鉢へ
砕いた粘土を漬物樽に入れ、水を張ってから 一週間が経ちました。 粒状の粘土に水が染み入って、ヨーグルト状態になった のを見計らい樽から揚げました。
 固い粘土であればある程、水が染み込んで行くのに 時間が掛かります。あまりに短時間で樽から揚げてしまうと 粒の内部まで水の浸透が行き届かず、 硬い状態のままの粒が出来てしまいます。 それを<コツ>と呼び、成形時に扱いづらい粘土になってしまうので それを避ける意味でも、時間を掛けて浸透を行き届かせます。
今日は3樽分植木鉢に移し変えました。 植木鉢ですから器の底部に穴が開いています。 そこから粘土が漏れないように布を敷き込み、 樽から柄杓で掬い上げ植木鉢へ。 粘土から染み出た余分な水を植木鉢が吸い取り やがて粘土の塊が出来上がる、という仕組みです。 硬すぎず、柔らかすぎずの時期を見逃さずにしないといけません。
今回の3樽分は全て同じ種類の粘土です。 後8種類の性質の異なる粘土があるので、 これと同じ行程を辿り立派な粘土へと変貌していくのです。
とりあえず9分の1、引越し完了。
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