すんごい!
あまりに強い日差しが続く昨今。 山や林を形成する針葉樹、広葉樹問わず生い茂る枝葉の生気が、ちと衰えたように見えてしまう。中にはこれ以上の水分蒸発を防ごうとして、 葉裏をクルッと巻き込んでいる樹木もある。 総じて熱中症気味なのだろう。 夏の象徴、積乱雲もとんと目にしない。夕立やら通り雨なんぞ今夏は 一度もない。雨が恋しいのは人間も樹木も同じだろう。
生気を吸い取る強い日差しがギンギンに照りつける山の片隅に、 ふと目が吸い寄せられた。

切り倒されてから半年経つ雑木の丸太から幼い枝が2本、ニョッキと 生えていた。たまげた! 樹径30cm、長さ3mの丸太の内部に新芽を宿らすほどの水分が保たれているのだろうか。はたまた横たわる丸太に何かの種が根付いた 寄生植物なのだろうか。 どちらにしても乾ききった地面に置かれ、強い日差しに晒された丸太から新たな緑が誕生するのはすんごいことだ。 兵庫の相生でアスファルトを突き破り頭を出した「根性大根」に負けぬくらいの根性だ。 上手く行くかは分からないけど、この枝周りだけをチェンソーで切り出し土に埋め戻してみよう。
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