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六地蔵山坊主

Author:六地蔵山坊主
 お蔭様で第4回の窯焚き、窯出しを無事済ませることができました。
遅々とした動きですが、確実にに前進している・・・そんな実感がじわじわ湧き上がっている昨今です。
春の窯に向け再始動します。



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鳥肌・4

       つづき


 当日を明後日に控えた月曜日、昼過ぎに携帯電話から彼女の勤める
会社部署に電話を入れました。

週末を忙しく過ごしたために、この誘いのことをより深く考えることはしなかったものの、結論は出ていました。
 以前の自分であれば躊躇なく魅惑的な誘いに飛び込んでいたでしょうし、実際にそうして生きていました。
漂流の旅が性に合っていると思い込み、4年程旅を続けていた自分です。定職につくどころか定住すら好しとせず、住み込みアルバイトをある期間続けては新たな土地を求め移動する。そんな根のない生活をしていました。
そんな自分がやきものと出会い、じっくりと向き合い1つの対象に打ち込むことで、かつて味わうことのなかった充実感を得られている。この道を進んでゆこう!その気持ちに揺らぎがないまま重ねて来た弟子の生活。
既に独立のための土地探しを始めてもいた。
長いこと親の想いを裏切り続けていた自分がようやく生きる方向を定め、
自身も親も、また周りの方々もやきもの屋としての「独立」にベクトルを向けている今。
 魅惑的な誘いを受け入れることに臆病になっている自身を自覚しました。やろう!と決めた方向に突き進む今の姿勢は自分にとっても好ましいことだったし、なにより、それによって心地よい感覚を常に身にまとっていられました。
一方、定まった自分の姿勢に自信があるのならUFOに乗ることくらいで
怖気付いてどうする!という想いもありました。乗って、未来の地球の姿をこの目で見たにしても、それからの歩みの邪魔にはなるまい・・・
そんな声も自身の裡に聞こえていました。

 廻された内線に彼女が出ました。
先日はどうも・・・。定員は埋まりそうですか。
 「ええ、残りの席は後僅かですよ。乗りますか?」
やめておきます。地球の未来は大切です。でも今は自分のことの方がもっと大切ですから。誘ってくれたのに申し訳ないですが、止めておきます。
 「そうですか、残念ですけど仕方ありませんね。やきもの、頑張ってください。」

 なんか物足りなさを感じるほど簡単に電話を終えました。
師匠にも同じような言葉で、断った旨を告げました。
「そうか・・・。それでよかったと思うぞ。」

 断ったものの事柄が事柄なだけに、キレイさっぱり全てを忘れて仕事に打ち込むということは出来ませんでした。
その日の午後、翌日、そして当日も。
 その日はよく晴れた暑い日でした。意識して外の仕事を選び、空と土手を気にしながら終日過ごしました。
なんてことない常の1日、何も起こらず日が暮れました。
その後、彼女が仕事場に現われることもなく、各国のお偉い人達が環境
問題を殊更取り上げる節もなく・・・・・
 普通の感覚を持った人であれば僕のこの体験は作り話だろう!
一夜の夢だろう!と思われるでしょう。
僕自身、その後何も変わりばえしない日常を重ねるうちに、あれは一体なんだったんだろうと感じ、もしかして夢だったのかなぁ?とか、現実であっても何が目的で、なんで僕に声を掛けてきたのだろうか?などと考えても答えの出ない、輪郭のはっきりしないおぼろげな記憶の一つに成り果ててゆきました。

 その後弟子を修了し、現在に至ります。
が、何かの折に妻にその話をする機会がありました。
「えっ!うそっ!」妻は異様な驚きをしました。
「いつ頃の話?」
 弟子を終える2年前の夏だから・・・4年前だな。
「じゃあ、同じ頃だ!私も誘われたよ。○○と言う人に。」

 僕を誘った人とは違いましたが、妻も同じような話を持ちかけられていたのでした。組織だって行われていたお誘いであったならば・・・・・
ますます、謎は深まります。
妻は誘いを受けたものの簡単に断ったそうですが、もしかしたら
UFOの船上で3000人の中の1人として出会っていたかも知れん・・・
あははは、笑える!
誘われた同士、同じ穴のムジナ。そー言えばお互い変わり者だもんなぁ。
そんな人間にしかお声は掛かっていないのかも・・・


 


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