12年前
なんとも不気味な地鳴りで目が覚めた。 地鳴りに続いて真下から突き上げられたような縦揺れ。 その後大きな横揺れ。しばらくの時間ゆらゆら揺れていた・・・・・。
12年前の1月17日、早朝。 阪神淡路大地震が関西圏を襲いました。 当時、やきもの修行のため岡山におった自分は震度4強の揺れを体感しました。やきものの世界に入って半年たった頃です。 あの日は師匠が窯を焚き始める初日の朝。そう、僕にとっては初めての体験になる窯焚きが始まる、特別な日の朝でもありました。 師の大きな登り窯には約4000点ほどの作品が詰められ、2週間にわたる炎の洗礼を受けるべく、静寂なる雰囲気を漂わせていた窯にも襲いかかった大きな揺れ。 震災にあわれ、被害を被った方々が多くおられたその時に窯や作品の心配しかしなかった自分ですが・・・ 時間を追ってゆくうちに明らかにされてゆく、我が目を疑うほどの惨状。 まるで昨日のことのように思い返されます。
震災によって亡くなられた方々の13回忌にあたる今年、改めて御冥福 をお祈りいたします。また復興に向け尽力され続ける逞しき方々に、陰ながらエールを送らせていただきます。 僕のやきもの人生の始点といってもよい1995年1月17日。 忘れない、忘れてはならない日。
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