樹のきもち
山を切り開いてからというもの、楓の紅葉を鑑賞する間もなく散ってしまう年が続きました。楓に隣接していた樹の多くを切り倒したことで、 それまでの日照環境をガラリと変えてしまったせいだと反省していました。ここ3年程は色付く前に落葉、うっすら色付いたと同時に落葉、色付いて3.4日で落葉と年々正常に近づいてきてはいましたが、 関心を持ち続けている家族にとっては肩透かしを喰らい続けて3年。
山の木立に守られて、風雨の影響を最小限に抑えて来ていたそれまでは誰に見られることもなくひっそり色付き、葉を落とすことを繰り返して来たことでしょう。 樹に心があるとすれば「なんだよ!せっかく絶好の環境だったのによぉ~」なんて感じていたに違いないだろうと想像してしまいます。 絶好の環境を崩されて3年。 今の環境にいくらか馴染んでくれたようです。

今年は色付いてから2週間程葉を枝に繋ぎとめていてくれました。 溢れんばかりの主観的な思い込みでしょうが、しばらくは機嫌を損ねていたものの毎年熱い眼差しを向けられ続けた結果、 しゃーねぇなぁ!そんなに紅葉を見たいのならばほれ、見せてやるよ。 なんて心意気で僕らを楽しませてくれたのかも知れない・・・・・ そう感じています。 見つめられる喜び、期待される誉の気持ち、喜ばれるやり甲斐。 僕の感傷に過ぎないのでしょうが、そんなことを感じた今日この頃。
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