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六地蔵山坊主

Author:六地蔵山坊主
 お蔭様で第3回の窯焚き、窯出しを無事済ませることができました。
遅々とした動きですが、確実にに前進している・・・そんな実感がじわじわ
湧き上がっている昨今です。
秋の窯に向け再始動します。



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大晦日

       締め


 やきものの弟子を終えてから5回目の大晦日になります。
独立に向け遅々とした歩みではありましたけど、毎年準備が着実に進み行きそれぞれの年越しを経てきました。
進んではいるものの、やきものに全く関わりのない時間を多く過ごしている!という焦りや膨大なる準備作業に気が遠くなったり・・・
心の平穏な年越しを過ごすことはなかったここ5年です。
師匠や仲間から、焦ることはない!確実に進んでいるのだから、と
励まされること多数。
多くの方に支えられてきたなぁ、しみじみと感じ入ってます。

 お蔭様でようやく今年の9月、粘土に触れる段階までに漕ぎ付けました。それから4ヶ月、2階の住まいから仕事場に降りて行きさえすれば作品を造ることの出来る幸せな境遇を満喫しています。
三和土の土間を踏みしめ、土を練り、形造る。
ながいこと夢に描いていた日々が現実のものとなりました。

DSC04214.jpg

 これからは作品を造り貯め、来る初窯へまっしぐら!でっせ。
体のどこかへ仕舞い込んでいたやきものへの想いを引っ張り出して
エンヤコラ!ケッパルゾ!

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 来年の春頃は自分の器を目の前に置き、呑めねぇ〜酒をちびりチビリ
やっていたいなぁ。


DSC04227.jpg 

 お蔭様で今年もなんとかかんとか年を越すことが出来そうです。
ありがとうございます。
皆様、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。




2006年

       独断、偏見なんでもござれ


 テレビ、新聞、週刊誌の類に触れることの少ない自分です。
恥ずかしながらテレビは夜7〜8時の某国営放送のニュース、クローズアップ現代、朝の子供番組しか見ません。せめてもの、時事を知るための新聞でさえ購読していない有様です。
週刊誌などはいわずもがな・・・。
こんな時事情報不足極まりない自分が、その年の出来事を振り返る・・・
などというのはおこがましいことは千も承知。

 でも、身の回りで起こる様々なる現象、たくさんの人との会話を通じて、家庭や地域、国を取り巻く諸問題に繋がってゆくように感じています。
なので、稚拙な視点の置き所なのを自覚しつつも、この国の一員として
2006年を振り返ってみよう!と思います。
 1年を通して強く感じることは人間心理の趨勢として、人々の猜疑心が強くなっている、ということ。後を絶たない俺オレ詐欺や、幼児が被害にあう悲しい事件の数々があまりに頻繁に起こる現代社会に生きる以上、なるべくしてなった心理作用でしょう。次々に明るみに出る談合事件、公金流用、腑抜け外交な等々、特定の対象に向けられるはずの不満や不信感がその対象が多岐にわたるがゆえ、焦点が定まらず広く浅く世間に蔓延しているかのごとくです。隣のひとは何する人ぞ!の無関心さから一歩進んで、隣のひとは疑わしき人ぞ!なんて、時代がこようとは・・・
 それに、出る杭打たれる!傾向も強く出ています。
2006年に限らず、時代の旗手として注目を浴びマスコミに高露出される人物が足を引っ張られアラをさぐられ、拘置所送り。
何かの陰謀を感じないわけにはいられません。
一方、人々の気持ちを高揚させる世界舞台での日本人アスリートの活躍。荒川静香さんやハンカチ王子など、個人や小団体の力で国中を盛り上げてしまうツワモノがおられるのは、やはり心強いものです。
が、煽り上手なわが国のマス=コミニケーション。
一過性の過剰取り上げには浅ましさを感じてしまいます。

 と、ここまで書いてみて全然2006年を振り返ってないじゃん!
ってことに気付きました。おまえこそが浅はかだよ、そう言われても仕方ありませんね。自分に印象を深く残す出来事だけで、2006年の総括に結びつけようとしていること自体に無理があるのでしょうが・・・・・
まあ、無茶な論法で生きてきた自分を如実に暴露しているだけかもしれませんが、続けます。

 日々起こる痛々しい傷害事件に焦点を当てて言葉を繋いでゆきます。
個人、または
家庭と地域がどう結びつくのか。
強引ですがこの点が希薄になりつつある人間同士の意思疎通の回復、
各役割の振り分けによる責任感の分担、はたまた諸犯罪の減少に繋がり得る勘所だと思うのですが・・・長じて各々を尊重するキモチの芽生え、
生き甲斐、治安の保全に繋がってゆかないでしょうか。
理想論かも知れません、否理想論でしょう。
でも、誰かが何かを働きかけていれば未然に防げた事件や事故ってのが多いのでは!そう感じます。たまたま、近場で事件や事故が起きていない、という傍観姿勢でつったっているのはどうなのか。対岸の火がいつ飛び火してもおかしくない現代社会ですから。
自分や家族が日々生きてゆくのに精一杯!これが嘘偽りない我が家の姿ですがそんな自分達にも何らかの働きかけ、役割を担えるのではないかなぁそんな風にかんじます。
来る2007年。どんな年になるかなぁ・・・ではなくこんな年にしたいね!
狙いを定め、意志を持って突き進みたい。そう、・・・猪のごとく。
 2006年、すぐ目の前のことにばかりに意識が向いてその他のことには我、関わり知らずの姿勢でした。まさに自己本位そのもの。
そんな姿勢をガラッと変えることは難しいですが、広くに通ずる祈りやキモチのゆとりを携えて生きてゆきたいなぁ、なんてことを思う2006年の暮れ、今日この頃です。



ふやけた日

       嵐が去って


 昨夜の大雨、大風、稲光ゴロゴロ3拍子揃った嵐が去り
一転、冬の日本を離れ南半球の島に降り立ったかのように錯覚するほどの陽気に包まれたここ房総半島です。
昼過ぎの気温が23度。小春日和どころじゃありません。
小夏日和です。紅白歌合戦まで後5日だというのに、こんな陽気は違和感ありありです。
キモチよいけど、気持ちワルイ。そんな感じ・・・。
 とはいえ、暦は確実に進んで新年を迎えるまでにあと数日を残すのみになりました。実際のところ大掃除に手を付けてもいないし年末の
何となくせわしい気分もイマイチ、ピン!ときません。
まったりと仕事場で作品を造る日常が平穏に流れてゆきます。

 これでいいのか!2006・年の瀬。
と銘打って、まずは気分を引き締めるために明日から大掃除開始〜。
窓拭き、すす払い(蜘蛛の巣払い)、屋根掃除いってみよ〜。


               ・・・陽気同様、ふやけた男のひとりごと。


 



稲妻

         大荒れ


 久しぶりの大雨です。
僅かながら枝にしがみついていた葉が雨粒によってたたき落とされ、素っ裸にされました。山の樹の90%は落葉樹。寂しく感じると同時に、幹、枝のシルエットが空を背景に鮮明に映し出される様もまた趣きがあってよろしいおす。
来春の新緑が眩しくなる頃まで、この山の樹スケルトン状態を楽しむことにしましょう。

 妙に生暖かい風に変わった途端、大粒の雨と豪快な稲光が轟き始めました。落葉した葉が積もったままの樋が役目を果たさず、樋を乗り越えた雨水が滝のように滑り落ちてゆきます。雨に打たれる山の姿が時々走る稲光によって隅々まで浮き彫りにされます。
窓辺に置いてあるパソコンでこの文章を打ちながらも、
大荒れの外を感じながらハラハラ、ドキドキ。
こころここにあらず!そんな感じで更新しています。
それ程強い雨が降っています。
ちょっと見回り点検に行って来ますわ。



幾人もの

       サンタが住む町


 数日前から昨日のクリスマスイブの晩までに、我が家には
数人のサンタさんが入れ替わり立ち代りおいでてくれました。
屋根の上に立つ煙突は熱いし、細いしということでお行儀よく玄関から入って来られます。
サンタさんの肩に担がれた袋からは、テレビ、カレンダー、鉄琴、
洋服、靴下、ケーキ、ぬいぐるみ等々いくつものステキな贈り物ばかりが
出てくるでてくる!

 昨夜立ち寄ってくれたサンタさんの後姿を、偶然接写出来ました。

DSC04164.jpg

  スクープです!
ドアノブに手を掛け今まさにおいとましようとしている瞬間!
他にも参田苦労っす!さんも来てくれました。
なくてはならぬ、実用的な贈り物を下さりました。

 ここ長柄には幾人ものサンタさんが住んでいることが分かりました。
心が温まる!とはこういう出来事のことを言うのでしょう。
本当に嬉しかった。
風邪からの病み上がりサンタさん、参田苦労っす!さんどーもありがとー。
 贈り物を受け取る娘はサンタさんを目の当たりにしてカタマッテましたが・・・・・



続・ようこそ!

       ここへ、ちゅっちゅちゅっちゅ♪


 長柄新住人、再び。
2年ほど前に知り合ったN・J氏。東京、名古屋で個展を展開する陶芸家です。登り窯を築くために山の中に土地を求め、つい最近仕事場兼住居が竣工したばかりです。
竹に覆われた山肌を仲間達と共に切り開き、絶好のロケーションに恵まれた山の中腹に素晴らしい家が建ちました。

 昨日のN夫妻同様、何とか年内に長柄に引越して来たい!その熱い想いが施工に当たられた工務店、共栄ハウジングさんに伝わり、そして望んでいた通り、無事昨日荷物の運び入れが済んだようです。
入居おめでとうございます。
そして、ようこそ!長柄へ。
 
 なんらかの繋がりのある人がこうして続々同町民になってゆく喜び。
8500人に満たない小さな町長柄を、こここそが自分の生きる場所!と選んで来られる人たち各々の覚悟が何となく僕には伝わってきます。
この町で知り合った方々は、生業も経歴も全く異なる人たちですが
ナニか相通ずる価値観を共有しているように感じています。
そんな人間環境の中に存在する自分や家族は、とても幸せモノだ!
そう感じずにはいられません。



ようこそ!

       ここへ


 ほんとうの年末になりました。
こまごました用事が増えますねぇ、この時期は。
そんな時節におめでたい話が転がり込んできました。
新たなお隣住人さんが引っ越されてきたのです。まあ、お隣さんといっても600m程離れた場所なんですが・・・

 北海道から移ってこられてほぼ3年になるN夫妻は傾斜地の杉林を
御自身で伐採、造成しそして完全セルフビルドの家を建築中です。
なんとか年内に長柄住人になりたい!その想いを胸に急ピッチで建築に励み、生活に必要な最低限の設備を整え、とうとう先日工事中の家に越されてきました。
住みながら細部の仕上げをやるしかないっしょ、薪ストーブがあれば
寒さは何とかしのげるっしょ〜!笑いながらそう言われます。
 もう一方のお隣さんT夫妻と同様、ほぼ同時期に土地の開墾をしていた
仲間であるN夫妻の新居への入居は自分のことの様に感慨深いものです。両お隣さんの長柄住人になるまでの永い道のりを間近で観て来ただけに、祝福したい気持ちが溢れ出てきます。
N夫妻さま、ほんとうにおめでとうございます。
お隣さんになったこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

 長柄六地蔵へようこそ!



追突事故

         脳しんとう


 両親宅のデッキに見かけない鳥が座り込んでいました。
その存在に母が気付き、呼ばれて行って見ると何やら様子がおかしいのです。近づいても警戒しないので飼われている鳥なのか?とも感じましたが、近くの窓ガラスに少量の液体と3本の羽毛がこびりついているのを
父が見つけました。
そうです、飛行中ガラスに追突し意識朦朧の状態だったようなのです。

 以前にも2度同じ事故が起きており、その時は残念ながら2羽共に息絶えていたことがありました。
今回はしっかり両足で立っていることから、不幸にも追突はしたけれど
命に別状はないようです。
 


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 母がすりつぶしたお米をクチバシに近づけましたが、彫刻のように
微動だにしません。そりゃそうでしょう、壁にぶつかりうずくまっている
人間が目の前にステーキを差し出されても食欲が湧くはずもありませんから。でも、こんな行動が母性本能というものなのかも知れませんね。

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 しばらくの間デッキに佇み、正気を取り戻した鳥は元気に飛び立っていきました。葉に載せたお米は・・・手つかずでした、もちろんのこと。

 後日、ヤマンバさまがこの鳥の名を調べてくださいました。
シメ、というスズメ目の鳥だそうで本州ではあまり見かけることの出来ない希少種ということがわかりました。
・・・・・しめしめ。
ヤマンバ様ありがとう〜。



怖いモノ見たさ

       おそるおそる


 太い流れの利根川を渡りきった所が千葉と茨城の県境になります。
県境を越えしばらく国道408号を走っていると、河原風景から田園地帯
へと移り行きます。
その田園の中に以前から気になって!気になって仕方ない一画がありました。

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 国道脇に立つこの看板。
相当なインパクトを与えてくれます。
存在が気になりつつ、いつも素通りしていたのですが今日覚悟を決めて看板奥へと車を進めてみました。

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 車を降り、多少気後れしながら店に近づくと・・・男の三げんそく!
どうやら店主は女性の味方のようです。
と、いうか女性にとっての結婚の三原則かな?

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 野望に燃える会津男の、熱い想いはビシビシ伝わります。
ますます気後れを増長させながらもソロソロと入り口に近づきました。
入り口の戸に手を掛けると、心臓がバクバクしているのを自覚しました。
こんなバクバク!お化け屋敷に入る時以来です・・・
引き戸を開けるとラジオから音が流れてはいるものの、人の気配が
感じられません。
しばらく店内を物色してから、思い切って声を掛けてみました。
が・・・反応なし。
ん!待てよ。こんな看板を立てる店主のことだ、訪れる人を驚かす趣味を持っているやも知れず。
冷蔵庫や洗濯機の扉をバ〜ン!と開け「ウェルカム」とか言いながら
出てくるかも。もしそうなら今がそのタイミングだぞ、さあ!コイ。
身じろぎせず待ち構えていましたが、出てきません。
・・・・・こりゃあ単に、店を空けているだけのようです。
ホッとするのと肩透かしを喰った!2つの感情を抱きながら、改めて
敷地をゆっくり見回りました。

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 全体の感じはこんなです。
何ともいえぬ雰囲気を漂わせています。
店主に会うことは出来ず残念&安堵ですが又寄ってみる気分になれば
寄ってみようと思います。


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 敷地のへりにドラム缶を積み上げたオブジェが大きな目印です。
さあ、あなたもバクバク!体験してみては。






秘密

       とびらのムコウ


 仕事場のほぼ中央にイカツイ扉があります。
開口寸法は広いにもかかわらず、その存在があまりに希薄で不思議な
扉です。


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 この扉を開けるとムロ(蒸す部屋)という小面積の部屋になっています。
蒸す部屋の名の通り、床の三和土に水を打つことで湿度の高い状態を長時間維持できる魔法の部屋です。
小面積で仕切っていることがミソなんでしょうが、高湿度維持の性能は
本当に優れています。例えば、ロクロ成形し終えた水気タップリのものをムロに入れておくと、1週間はそのままの状態を保ちます。
さらにビニールなどで包んでおけば3週間はもちます。
 この特性を活かして様々な応用がきくわけです。
キズの出やすい土をゆっくりゆっくり乾燥させることでキズを出させない、
時間を掛け細工を施したい場合いじってはしまい出してはいじり、を繰り返せる、乾燥速度を気にすることなく思い切りサボれる等々。
特に最後の応用法はとても重要ですね。
まあ、とにかく非常に優れた性能の部屋です。

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 僕の場合、人に知られたくない秘めたる想いや風化させたくない思い出のあれやこれや!もここに仕舞ってありますけどね・・・・・。


 ・・・・・・・お後がよろしいようで。





つたう

       ばかり、ではないよ


 針葉樹、広葉樹の隔たりなく樹皮をつたってゆく木ヅタ。
落葉を終えた広葉樹にへばりつく姿はなにかもの哀しさを漂わせています。
「へばりつかななければ生きて行けない」
そんな植生に、勝手にマイナスイメージを抱いていた自分でしたが
先日たまたま目に留まったツタを切り取り、一輪に挿してみました。


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 ツタを単独で見てみると、意外や意外!美しい姿と艶豊かなみどりを
見出しました。
リズム感のある葉のつき方、茎と葉のコントラスト。
ただ者ではない感じです。
見る目が変わりました。

 つたう、はりつく、よじ登る。
自分にとってはマイナスイメージの語感でくくり付けている対象物にあっては、例えそれ自体が美しくともそれに気付いていないことが多々ありそうです。こういう事も既成概念といえるのでしょうか。
思い込み、思い入れの感情が激しい自分はその分世界が狭くなっているのかも知れません。
気を付けないといけねーや!


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 初窯でのみ焼く飯茶碗。
窯出しに来て下さった方、お世話になっている方々へ振舞う、縁起物の作品です。どれ程多くの方に支えられて今日があるのかを想うと、
少なくとも200や300はつくらにゃ、とても足らんぞ!




空飛ぶ

         おっちゃん


 近所にエンジン付きパラグライダー乗りのおっちゃんが住んでいます。
天気の好い日、風のない時間に頭上でグィ〜〜〜と独特な音を響かせ気持ち良さそうに飛んでいます。
エンジンプロペラ付きですからどこでも思いのまま行けちゃうようです。
が、大概いつも同じ付近を飛んでいることから察するに、
おっちゃんなりの空のナワバリでもあるんじゃろうか!なんて想像しちゃってます。・・・違うだろうけど。


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 今日もお決まりコースを散歩していました。
今度地上で会う機会があれば、敷地の航空写真を撮って欲しいと頼んでみようと思っています。
あんたの所はナワバリの外だからなぁ・・・、なんて言われなければよいのだけど。
超地域限定、長柄六地蔵のみグーグルアースおっちゃん!




地味

       が大事


 粘土の塊(原土)を機械(粉砕機)で一気に砕く方法の他、金槌でコンコン砕きながら石や砂分を手で除きつつ土の組織を壊しすぎないようにする方法があります。
粉砕機は大量かつ、均一な粘土を短時間で作るのに適します。
一方、金槌を振る手砕き(手より)は特徴のある土のその味を引き出したい場合に限ります。手間が掛かる作り方なので少量生産になります。
 各々が持つ土の特性が豊かに出せる手砕き方法で粘土造りをするのが理想ですが、それをしていたら一窯分で必要とする粘土造りに6ヶ月は掛かってしまうでしょう。
その時間を掛けられないので、便宜上粉砕機を使い時間短縮をしているのが本当のところです。

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 手砕きした土の断面です。
塊をスライスして手砕き作業の時に除ききれなかった石や砂分を取り除いている最中です。
親指と人差し指で粘土をつぶしながら石のありかを探ります。
 大部分は薄い灰色ですが更に薄い灰、濃い灰や黄土が混在しています。この色目の違いは性質の違いであり、ある焼き方をした際に特徴のある焼け味になる可能性が高いのです。
その他、手砕き粘土で造った作品は手触りがまろやかなのも長所といえるでしょう。粉砕機の土は尖った感覚、手砕きは角を感じない感覚、そんな違いがあるように想います。
ですから、直接口を添える器には手砕き粘土を使いたいものです。
 手間を掛け、思い入れ豊かにやってもその効果が顕れにくいのもまた事実なんですが・・・・・
こういった地味な作業の積み重ねが大事なことなんだ!そう自分に言い聞かせていますが、あまりに時間があっという間に過ぎ去っていくので
すこーし焦る気持ちが付きまとうんです、こんな作業の日は。

 




うつろい

        それぞれ


 日々変わってゆきます、全てが。
昨日と同じものなど何もありません。日々の変化の全てを気に留めているばかりでは自分の仕事が前に進み行きません。
でもいろいろな変化を感じたくはあります。
なので、時折山のあちこちに佇んで前回の佇みからの変化を確認する習慣がつきました。

DSC04009.jpg 

 グレーの砕石が黄金色に覆われる晩秋。
クヌギの落葉真っ盛りです。


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 黄色のコナラ。
もうすぐ窯屋根と家屋根にこれでもかっ!ってくらい降り積もります。
黒い屋根と黄色い葉、好きな対比です。


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 羽を休める蝶のごとく。


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 ブルーベリーの紅葉。
食してよし、姿よし。目に好いのは実ばかりではないですね。


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 地下のブルドーザー、モグラの主張。

 山には全てがあります。
そう、ここが地球の中心なんです。




いいのか

       これで!


 深夜、その日造った作品をしばらく眺める習慣がつきました。
造っている時は没頭していて気が付かなかった点を見つけたり、翌日の課題を見出したり出来るのです。
遠目で眺める、客観的に見るということも重要な作業だと感じます。

 と同時に、こんなんでいいのかぁ?これを造りたかったのかぁ?と自問する声が聞こえてきたりもします。
能力を超えた望みを欲してみてはくじけたり、単純なことを意味なく
複雑にして破綻をきたしたり・・・
造ったものに普段の自分の思考傾向が顕著に反映される様を目の当たりにして、思わず苦笑してしまいます。
あれこれと考え、イジイジベタベタ手を加えたものよりも、迷いなくスポーンと造ったものの方が質が高く迫力のあるものが出来る場合が多いのは経験で知ってはいますが、いろいろと試したいお年頃なんですよねぇ。

 ウダウダ言いながら、迷いながら造る作品は1日20個前後。
大小あわせて3000点程をのみ込む登り窯の容量を思うと、このペースでは時間が掛かりすぎ、かも知れませんね。
が、強引に、これでいいのだ!と自分に言い聞かせながら1日1日を
重ねてゆく、唯我独尊なる自分です。


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訂正

       ガス欠おじさん


 先日、僕を怒りの沸点に至らしめたおじさんが再びやって来ました。
おっ!と思わず身構えてしまいましたが、玄関先で深ぶかと頭を下げられて先日のお礼に寄りました、と言われます。
仕事場に招き入れ椅子を勧めると、仕事の邪魔にならんかい?と言われつつも深く腰掛けました。

 仕事場をきょろきょろ見渡しているおじさんを用心深く観察していたら、
しばらくの沈黙の後・・・政治の話が始まりました。
はて?政治!?なんで?
と思いながら耳を傾けていると、今後の日本はとても不安に感じるとの見解を披露され、そう感じる要素を何点も挙げます。
なかなか面白い解釈をされているので、ついつい聞き入ってしまいました。・・・・・・・ここで、気が付きました。
あぁ、この方はやること言う事に悪気は微塵も含まれていないんだな!と。場の雰囲気がどうだとか、相手がどう思うだろうかなんてまるきし気にしていないのだな!と。

 これでスッキリしました。そういう方なのです。
それが分かって僕は用心深さを解きました。先日の怒りもなくなりました。
その後政治の話に僕も前向きに参加して、面白い時間を過ごしました。
30分ほどして、前触れなしで立ち上がるやいなや、これ先日のお礼です
と作業台に包みを置いて帰られました。
怒りの解けた状態であればこそ、唐突な動きも愛らしく感じることが出来るってもんです。
 また、来ます!と言い残して去ったので又来られることでしょう。
次回はどんな話が聞けるのかを楽しみに待っていようと思います。

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 包みを開けると来年の干支入りのウイスキーです。
めでたいじゃあ〜りませんか!



酒器

         ぐい呑


 湯呑に続きぐい呑を造り始めました。
手のひらにすっぽり入ってしまう程の大きさなのに、やたらと存在感のあるぐい呑があります。
小さいからこそ造り手の想いが凝縮されやすいのでしょうか?

 いろいろな作家のぐい呑だけを買い求める方が多く居られるそうですが、その気持ちが分からないでもありません。寸法は小さくとも造り手の
実力が如実に顕れてしまうからです。
姿、形だけではなく、手に取った時の摑み具合、程よい重さ、口当たりなどの器としての総合力が試されます。

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 ぐい呑は酒飲みの作家のものに限る!
・・・・・そういわれているそうです。


 


 





甲斐

       樹のきもち


 山を切り開いてからというもの、楓の紅葉を鑑賞する間もなく散ってしまう年が続きました。楓に隣接していた樹の多くを切り倒したことで、
それまでの日照環境をガラリと変えてしまったせいだと反省していました。ここ3年程は色付く前に落葉、うっすら色付いたと同時に落葉、色付いて3.4日で落葉と年々正常に近づいてきてはいましたが、
関心を持ち続けている家族にとっては肩透かしを喰らい続けて3年。

 山の木立に守られて、風雨の影響を最小限に抑えて来ていたそれまでは誰に見られることもなくひっそり色付き、葉を落とすことを繰り返して来たことでしょう。
樹に心があるとすれば「なんだよ!せっかく絶好の環境だったのによぉ〜」なんて感じていたに違いないだろうと想像してしまいます。
絶好の環境を崩されて3年。
今の環境にいくらか馴染んでくれたようです。


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 今年は色付いてから2週間程葉を枝に繋ぎとめていてくれました。
溢れんばかりの主観的な思い込みでしょうが、しばらくは機嫌を損ねていたものの毎年熱い眼差しを向けられ続けた結果、
しゃーねぇなぁ!そんなに紅葉を見たいのならばほれ、見せてやるよ。
なんて心意気で僕らを楽しませてくれたのかも知れない・・・・・
そう感じています。
見つめられる喜び、期待される誉の気持ち、喜ばれるやり甲斐。
僕の感傷に過ぎないのでしょうが、そんなことを感じた今日この頃。




おたく

       何者


 朝、妻に起こされた。
ガス欠の人が下に来ておられる・・・

 寝ぼけ眼で1階へ降りてゆくと初老のおじさんが立っておられた。
すみません、通りがかりの者ですがガソリンをもらえませんか?
聞けばガソリンを入れに行く途中であえなくガス欠になったそうで、
敷地の少し先に車が止められている。
自家用車の給油口からガソリンを抜こうと試みるものの、失敗。
最近の車はガソリンを抜けないようになっているようです。
草刈機の燃料用に買っておいた分も使い果たしてしまっている。
 こりゃあ、スタンドまで買いに行くしかないですね。ということで同乗
して最寄りのG.Sへ。
道すがら話をしてみると、以前からこの道をよく通るのだけどお宅が何をしている人かが気になっていたんですよ・・・おたく、何者?

 こんな場合、相手への聞き方の日本語はそれでいいのですか?
おたく、何者?って!
うさんくさい訪問者へ問う場合なら構わないけど、好意で車を出している
人間への言葉には適さないと思いますけんど・・・
それとも、僕ってそんなにうさんくさいですか?
 ムッとしたものの一応、ただのやきもの屋ですが・・・と答えておきましたがその後もきわどい質問ばかりを浴びせてきます。
もうかるんですか?客がこんなところに来るんですか?
安いんですか?等々。答えるのが面倒で途中からはほぼ貝のごとく
だんまりをきめました。さすがにこちらの気配を察してしゃべることを止めましたが、最後まで車中の空気は澱んだままでした。
ガソリンを入れありがとうございました、と足早に立ち去って行きましたが
朝っぱらから気が悪くてしょうがねぇなぁ・・・

 いろんな方がおられるからなぁ、コトある毎にそう感じ深く気にしないようにしますが久しぶりに沸点に到達した自分です。
でも、まぁ日本語はむずかしいですからねぇ・・・ゆるしましょう。



ちょっとそこまで

       つくば、です


 3日ほど留守しました。
友人の仕事の手伝いで、早い話が出稼ぎです。
仕事の現場は茨城のつくば。
先日電車が開通し、何もかもが活気付いている街の様子が印象的です。

 もともと国の各研究施設が軒を連ね、計画的に創られた街であるようです。立派な街路樹に縁取られた道路が縦横に走り、欧州風な雰囲気を醸し出しています。
欧州に行ったことはないから単なるイメージなんですけど・・・
大通りから一筋入ると閑静な住宅街が点在し、広大な敷地を持つ筑波大学の学生が闊歩しています。
歩いている人々は、どことなくインテリジェンスな風貌で皆頭の切れそう
な人に見えて仕方ありませんでした。

 都心から電車で1時間弱。
現在、魅力溢れる商業施設が充実しているわけではないのですが、
電車に揺られて行くもよし、ドライブがてら行くもよし、なにか気になる街ですので一度訪れてみてはいかがでしょう。
 この3日間で特に気になったものは、地質標本館なる研究機関と
道脇に列をなす赤松の樹、です。
地質の方は、やきものに使えそうな粘土がどの地域の地中に存在するのか?ってことが調べられそうな感じだし、赤松は即刻チェーンソウで切り倒して窯の燃料にしたい・・・・・
毎朝ヨダレをこらえながら横を通り過ぎたのであった。

 筑波からつくば。
市町村合併の折に変わった市名。
ひらがなは美しいし、好きな文字だけども・・・何でもかんでもひらがなにすりゃあいいってもんじゃないでしょうに。
とはいえ、茨城、つくば好いトコ1度はおいで、です。






師走

       なぜだろう


 年の瀬12月に入り、らしい寒さがやってきました。
山風景も日に日に変わり行きつつあります。暖冬の様を浮き彫りするように葉の多くが枝にくっついたままでしたが、ようやく遅い落葉が本格的に始まりました。これからしばらくは、ナラの落ち葉がぐるりと家を取り囲み
黄金色の絨毯を敷き詰めたようになります。

 ところで、なぜでしょうか。
12月に入るとにわかに気持ちが焦り始めます。
今までと何も変わることのない日常が営まれてゆくはずなに・・・
何かに追われます。
やるべきことがなされていない、そんな気の焦りが年の瀬を意識した途端表面化してしまう。暦マジックとでも名づけましょうか。
 思考が内に向かいやすくなるこれからの寒い季節、モノを造る上では
絶好の時期なのだと感じますが、どうも腰を落ち着けていられないのが
現状です。・・・・・情けないかな
なにかと出費の重なるこれからのために出稼ぎの日が多くなりそうですが、モノ造りの手を滞らせずにコツコツやって行きたいものです。

 暦は大切なものですし、影響もされますが暦に振り回されることのない
内面を備え持ちたいと願う今日この頃です。



豆一輪

       5cmの大地


 花を生ける、言葉にすると身構えてしまう方がいます。
僕自身つい最近までそうでした。
花器に花を綺麗に盛り付ける、例えばそんな感覚で捉えるとしましょう。
すると、人によっては「自分とは無縁の世界だわ!」「なんか難しそう」
「飾っておく場所なんてないし・・・」
生ける前にそのような印象を持ってしまう場合が少なくないようです。

 花器を用意し、花を買い、約束事を守り、見事な花を生ける。
そのような世界があるのも確かですが、それとは違う表現があるのも
また確かです。自分の足元に群れる名を知らぬ草花を地から抜き
目に付いた器に挿す。特別な思い入れやこだわりを持つことなく
何となく草花をつまむ、そんなこともありだと感じるのです。
まさに僕はそんな感じで草花に慣れてゆきました。
次第にそれらを愛でる感情がジンワリ湧いてきました。
今では窓際、トイレ、玄関、ロクロ台の脇等ふと、目に留まる箇所に
草花を置く習慣が得られました。

 細く小さな場所にでも置ける、小さな小さな花器に花や実の付いていない草や雑草と呼ばれる類のものばかり。
土の付いた根をそっと摘まみ上げ、そのままそっと器に移し変える。

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 挿されたことでたった5cm程のこれらの器が俄かに活気づき、周りの空間をも引き立てます。思いのほか劇的な変化もたらしてくれることを、
面白く感じ何かの折々挿し変えています。 



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 豆一輪と足元の草花を住まいの一隅に、車の中に、風呂場に。



整列

       前、習え〜


 作品を載せる木の板を差し板と呼びます。
棚に差して作品を乾燥、保存させる役目の道具です。仕上げを終えた
モノをきちんと並べて置いてゆくのですが、ビシッと縦、横、斜めのラインが揃うと気持ちよいものです。


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 学生の頃の整列を思い出してしまいます。
案外、几帳面なところがあるようで均等に並ぶと、担任の先生よろしく
ヨシヨシ!と頷いている自分がいることに気付きます。

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 鎬湯呑、二態。
造りに手間が掛かるので差し板全部を埋めるのには相当時間を使いますが、それだけに整列するほどの数になると嬉しいものです。






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