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山椒
ここの山と付き合い始めて4年が経ちます。 当時、住まいの予定地に背丈程の山椒が一本立っていました。 ゆくゆくは幹をすりこぎに出来そうな太さに育ちそうだったので、 敷地の縁に移植しました。
その後、幸いにして枯れることなく葉を繁らせてはいましたが 実を付けることはありませんでした。 周囲を雑草に囲われていることで先日までは、その存在を忘れていたのですが・・・
3日程前、お向かいの施設に泊りがけで来ていた小学生が カラス瓜の群生を目当てにうちの山へ入ってきました。 窯場で作業していた僕に瓜を取っていいですか!と聞いてきたのは よいとして・・・前置詞におじいさん!といいやがった。 「おじいさん、瓜を取りにそっちへ行っていいですか?」 なに〜!おじいさんだと!不精髭は伸び、前頭葉も寂しい限りではあるけれど、36歳の僕をおじいさんだと〜! よっぽど断ってやろうとも思ったが、いやいや!そりゃあ大人げないと思い返し好きなだけ取らせてあげた。 ご丁寧に去る時も 「おじいさんありがとうございました!」とぬかしてスタコラ走り去った。 至近距離で顔を見たはずなのに・・・ おじいさんからおじさんへの格上げはなかった。 かなり凹んだ小学生との会話でした。
そうそう、その濃い朱のカラス瓜が写真の右上にたわわに実っていたお蔭ですぐそばの山椒に目が留まったのでした。 悔しいけれど、おじいさんと言ったガキ共のお蔭で思い出した山椒の存在。近くに寄ると初めて付いた実の鮮やかな赤が僕の怒りを和らげてくれたのであった。
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