|
精をつけにゃぁ
嘔吐を繰り返した反動で視界に入ったもの全てを食い尽くしたい衝動に駆られています。ただ、気持ちはそうでも胃が縮んでいるのでしょうか、 思うような量を食べることが出来ません。 そのせいでイマイチ元気が蘇ってこないのです。 こんな時にゃガツンと精の付くものを食べ、日常を早く取り戻したい。 ユンケル、マムシエキス、すっぽん、うなぎ。 いえいえ!山に入っては山に従え、です。 今の時期、まさに掘りごろの自然薯が土の中から手を振っているではあ〜りませんか。 ということで、細身の剣スコップ片手に裏山へ潜りました。

切り込みの入った黄色の葉が自然薯のありかを知らせてくれます。 ツタの太さで地中の獲物がどの程度の大きさかが分かりますので 太いツタを探します。 僕の住む山一帯は良い自然薯が取れるらしく、ここそこに深く掘られた 痕跡があります。中には1m50cm程の深さもある穴がぽっかり 口を開けた状態で放置されています。埋め戻しをしていない行儀の悪さに腹立たしさがこみ上げる一方、どえりゃあ長いモノを掘り上げたもんだぁ、と羨望、妬み、感嘆の念が入り混じった気持ちで穴を覗いてしまいます。当然の様に太いツタは先着常連に根こそぎ持っていかれています。 今日歩いた範囲での、残り物の中ではこれが1番太い!というツタの根元を掘り下げてゆきました。

40cm弱の小振りな自然薯です。 老練なる常連達が大物を見逃すわけありませんから、来年以降に 掘り出そうとして残していたものだと思われます。
自然薯の成長サイクルは掘り起こさなければ、年々太く長く育ってゆく ものらしいので細いツタのものはじっくり歳月をかけ見守るそうです。 いよいよ太くなったのを見計らい、さあ掘ろう!と勇んで行ってみると 既に先客に掘られた後だった、な〜んてことがよく起こるそうです。 もちろん、どの山に入ったにしても山の所有者がおられるわけで 僕のようなならず者は当然不法侵入罪にあたります。 ですから公にする馬鹿はそうそういないわけですが・・・ここに大のつく 馬鹿者がおることを笑い者にこそすれ、訴えずにおられますようお願い申し上げます。
|