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六地蔵山坊主

Author:六地蔵山坊主
 お蔭様で第4回の窯焚き、窯出しを無事済ませることができました。
遅々とした動きですが、確実にに前進している・・・そんな実感がじわじわ湧き上がっている昨今です。
春の窯に向け再始動します。



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       鉄ばなし  1


 様々な鉄の刃はやきもの道具として重宝されます。
やきものの弟子だった頃・・・
粘土を削ぎ易い刃とそうでない刃があること、を知りました。

 刃の類はホームセンターかやきもの道具を扱う
業者から入手していました。
それらをグラインダーで加工し、用途に合う道具を造っていたのです。
が、ある作家の仕事場で偶然手に取った
鉄の道具の重さに驚いてしまった事がありました。
自分の道具と比べて、鉄の厚みや大きさの違わないそれがとても重いのです。
聞いてみると古い鋼だから、という答えでした。
 そこで初めて知った鉄の違い。
昔と今の鉄では、似て非なるもの!と言うのです。

 その話を聞いてから、手に取った時にズシッ!
と感じるような鉄を探し始めました。
数少ない情報から、日本刀の原料である玉鋼(たまはがね)
の産地が島根県にあることを知ったのです。
休日に島根へ向かいました。
やきもの道具に日本刀?
いえいえ、そうではなく島根の安来(やすき)という所は
昔から鋼の生産が盛んな場所として有名なので
その界隈をうろつけば、何か手掛かりがあるのでは?
そう思ったわけです。

 案の定、でした。
店構えの古そうな金物屋を見つけ、店主に話をすると
和釘(わくぎ、古い釘)や農機具の刃などを扱う店を教えてくれました。
所謂、古道具屋。
店の外に何気なく並べられています、鈍い黒い色をした物体が。
和釘、鋸刃、脱穀機の刃です。
手に取ってみて、ニンマリ!
重い、ずっしり重い。
・・・でも、・・・・・高い。
錆に覆われたこんなのが、どーして1本4000円とかするの?
髭をたくわえた強面店主に話を聞くと・・・

 人間もそうだし鉄もそうだ!!
現代のモノ、や人の創りが底辺から違う!
鍛えられ方が違うんだ!
薄っぺらじゃないんだ!
そんな事を口走っていた様に記憶していますが、
妙に納得した自分だったのもよく覚えています。
 結局、脱穀機の刃5本、髭剃り、鋸刃各1本を買いました。
負けて貰って6000円です。
高いのか安いのか判断はつき兼ねましたが
直感的に、これは好い!と感じたモノだったので満足していた筈。
 
 その時の鉄を今日削ってみました。

DSC03170.jpg
 
 表面の黒錆を削ぎ落とすと
えっ!これって銀?と言いたくなるような
とてもしっとりした艶っぽい表情をみせてくれました。
ただ、この銀色のままでは道具としては使い勝手が悪いんです。
さて、どうするのでしょーか?

 答えは又の機会に。


 


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