2005・晩春
断熱材が吹き込まれ壁、天井が淡い黄色に包まれた。 家の中に菜の花が咲き乱れたよう。 写真に写る勾配天井に仕上げる部屋の露出する部材、 梁、母屋、母屋束などを柿渋原液で塗りこむ。

窓枠も全て柿渋を塗ったが、これがいい感じだ。 杉の安い材を使い回ししたのだが、陽に晒される毎に 深みのある色合いに変わってゆく。 抗菌防腐の効果が見直され、近年需要も高まってきた柿渋。 独特な匂い、が苦手という方が多いが2日ほど我慢したら どうってことはない。 後はどんどんいい色へ成長してくれるのだから、少しの辛抱だ。 この柿渋に慣れ親しむTちゃんが主に塗ってくれた。 彼女の父親が柿渋を好んで使うそうで 日常この匂いを嗅ぎ慣れていたそうだから、苦しむことなく 楽しそうにヌリヌリしてくれた。 しかも丁寧に、上手に。 ありがとうね、Tちゃん。
そして次、表面が銀色に光る厚紙を天井全てと 西日の当たる2階の壁に打ち付ける。 これは断熱材の役目をするもので、 夏の強烈な日差しを受ける屋根から降りてくる熱を 遮ってくれることを期待して施工してみた。 効果は未知数だったが、この夏を過ごしててみて屋根裏の 温度が想像していた数値程高くなっていないので 効果はあったと感じている。 この銀色紙は棟梁U君からのいただき物。ありがとう。

天井は空気層を設けて内部に施工。 壁は外壁を留める胴ぶちに打ち付ける。 この上に2枚目の透湿防水シートを張りいよいよ 僕の大仕事、外壁材張りが始まる。

U君は僕の面倒を見ながらも 内部の石膏ボード張り、床フローリング施工などを頑張っている。 もうそこまで夏は来ている。 暑い夏になりそうだぜ!
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