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一枚めくれば
今でこそ家の周りや山の斜面は整備されて、 日々の生活に支障ない状態を保っていますが・・・。
山の尾根を切り開き両親の住まう家の宅盤をつくったのが2年半前。 腐葉土に覆われていたその下の地層は、象牙色の粘土の層でした。 地盤としては硬く良好な物でしたが、とてもむき出しのまま使える地層ではありませんでした。 雨降るごとに車がスタックし、雨上がりに 家周りを歩けば、靴底に分厚くくっつく粘土地盤。 あの頃を思い返せば、戦いだったなぁ 雨の度に。
無事両親宅が出来上がり、山に住み始めたのが2年前。 その年は大雨がよく降りました。 そんな大雨の降るある晩事件が起きました。 当時僕はまだ茂原に住んでいましたが、雨量の多さが心配で真夜中でしたが山に駆けつけてみると案の定、家の周りは湖状態。 粘土層は水はけの悪さは天下一品ですから・・・ 懐中電灯を照らしながら異常が無いか見回ると、盛り土をした斜面と家の基礎が乗る平坦地のぶつかる線上の一部に穴がある。 その穴に勢い良く流れ込む雨水。 このままほっといたら最悪地すべりを起こす! そう感じた僕は両親を叩き起こしました。
皆で土嚢袋に砂を積め、穴の周りに積み上げました。 20袋位の数でしたが、寝起きをたたき起こされた両親には余りに辛い 労働だったことでしょう。 これからの山の暮らしの大変さを象徴するかの様な出来事でした。
あれから2年、月日は流れ今、辛かった思い出話が笑い話へと変化しつつあります。 かつてどうしようもないと感じた粘土層を覆う、生え揃った芝生と砕石。 この芝に座るとそれらの思い出の上にあぐらをかいている様でムズムズ、ケツが落ち着かない。

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