捨てる人 拾う僕
愛車軽トラで隣町を走っていると、道路脇のごみステーションに目が行きました。 大きい木箱が2つ並んで置かれているのが分かったものの、そのまま走り過ぎました。・・・が、気になる。 しばらく走り、どうにも気になるのでUターンしてさっきの場所へ。 速度を落として確認、やはり茶箱だ。 も一度Uターン。まるで悪い事を企む不審者のような動きです。 おずおずと車を停め標的の茶箱をしげしげ眺め、品定め。 これは使える! 見極めの後はルパン3世の様なすばやい動きで軽トラに運び込み、任務終了。 のはずでしたが、もう1つ有力な標的候補発見! 蓋付きのブリキ箱だ。 うーん 、足早にここを立ち去るべきか、否、宝を横目にしながら立ち去る事は出来ぬ。 こりゃ、年代物だ。見極め後イタチの如く素早い動きで積み込み終了。 お!あそこにあるのはアルマイト製の洗面器だ。 これもいい雰囲気だなぁ。 よし、これで最後だ。積み込み終了。指差し確認終了、積み残しなし! 最後は素早い動きはどこへやら、どう見ても過度に慎重な電車の車掌さんですね。
こうして茶箱2つ、ブリキの箱、アルマイトの洗面器2つの面々が荷台に納まり、開き直った僕は堂々と発車オーライ♪ そして持ち帰った茶箱を早速仕立て直し、頑丈な粘土入れに変身しました。

ごみ場を漁る恥ずかしい男、と思われるでしょうが・・・ 始めのうちは僕自身もそう感じていましたが、角度を変えてこう考えるようにしました。 人様が使い切って不要になった物がごみとなるか、リサイクル品になるのかは紙一重。今回軽トラに積まれた物はたまたまごみ場にあっただけで、もしかしたらリサイクルショップで商品ですのよっ!って顔をして陳列されていたかも知れない・・・。 そもそも「ごみステーション」とは、日本語にすれば「ごみの駅」。 「道の駅」とそう変わりないじゃない。 ごみがどの電車に乗ろうと自由なわけです。 ただし駅はきれいに使いましょう、と言うモラルは守った上で。
|