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六地蔵山坊主

Author:六地蔵山坊主
 お蔭様で第4回の窯焚き、窯出しを無事済ませることができました。
遅々とした動きですが、確実にに前進している・・・そんな実感がじわじわ湧き上がっている昨今です。
春の窯に向け再始動します。



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造形作家の棲家

          
       かなわないなぁ

 以前撮った写真を見返していてふと手が留まりました。


DSC00602.jpg


 僕達一家の住む仕事場兼住まいを、親友U君と共に建てていた頃、1年程前の1コマです。
僕らの建築速度の何倍もの速さで棲家を造る、その名は徳利蜂。
登り窯を覆う屋根の軒先深くにこの棲家は造られました。
見ての通り徳利を逆さにした独特の形ですが、これが美しいのなんのって。実物を見たら誰もが唸ることでしょう。
 蛇足でしょうが念のため、徳利の底が屋根の材木にへばり付き口がまっすぐ地面を向いています。
高さ12cm、最大径8cm、最小径2cm程でしょうか。
胴の膨らみの線や、肩から首、口へのすぼまる線、長さ、どれをとっても完璧な造形です。
 まさか徳利蜂は街角のショウウィンドーで見かけた美しい徳利を真似した訳ではあるまいな・・・。
 徳利にしか例えられない自分が情けない気がします・・・


 もちろん蜂は自然の摂理に沿って巣を造っているに違いないのです。
口が細いのは天敵の進入阻止と、内部の環境を一定に保つため外気の取り入れを最小限にする、その目的を果たす形がこれだったのでしょう。
あれこれ人間が口を挟む余地はないのでしょうね、きっと。
 でもまだ言いたいことがあるんです。・・・しつこいけど。
上と下で色が変わっていますよね。この変わり目って意味があるようなんです。よく自分の作業の手を休めてこの巣造りをみていたんですが、蜂の行動パターンが変わった途端色の変化も起こったんです。
ここからは想像でしかないのですが。
茶色部分の時は木の枝、山の土の層、巣に戻るの順で繰り返していました。象牙色になると山の砂の層、巣に戻るの繰り返し。
その変化を知った時、何かが繋がった気がしたのを今でも覚えています。

 屋根の材木にしっかり付くように、巣全体の重みに耐えるように上部は粘りのある物でつくってるのでは・・・?
枝に飛ぶのは樹皮を取るため、土と樹皮と蜂の唾液?を混ぜ合わせたら土壁用の荒土みたいな、粘りとコシがある土が出来そうな感じがする・・・。
 下部は上部程荷が掛からないから多少もろくてもいいかも、なーんて身勝手に想像していたのを生々しく思い出しました。
とんでもない解釈なのかもしれませんけど、当時の建築している喜びや苦しみの感情と共に鮮明に頭に残っていたので書いてみました。
お粗末な解釈でしたが、もし身近にこの巣を見つけたならそっと観察してみてはいかがでしょうか。巣を造る近辺の土や樹皮を使うはずだからそれら材料の色で出来上がることでしょう。もし僕の解釈と同じようなことを感じたときにはそっと教えてください。2人でもっと想像を膨らまして楽しみましょう。 
 今その巣は役割を全うして土に還ろうとしている最中です。
 


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