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六地蔵山坊主

Author:六地蔵山坊主
 お蔭様で第4回の窯焚き、窯出しを無事済ませることができました。
遅々とした動きですが、確実にに前進している・・・そんな実感がじわじわ湧き上がっている昨今です。
春の窯に向け再始動します。



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記憶の記録  15

       2005・晩夏


 内外装共に木工事がほぼ終わり
内装の仕上げに取り掛かる。
石膏ボードのビス穴、ジョイントの凹部に水で練ったパテを埋めてゆく。
 赤ん坊の寝付いた時間に妻がそそくさと作業。
追いつかない分は、頼もしい助っ人のTちゃんが頑張ってくれる。

 U君は大工道具を順次片付けて行く。
スッカラカンになった現場は、とても広く感じる。

DSC00726.jpg


 シナ合板で造り付けの食器棚、テレビ台
本棚、物入れ等多数造ってくれた。
締まりのない空間が、それらの造作でメリハリのある
空間に変わった。


DSC00727.jpg


 食器棚以外は薄めた柿渋で塗り仕上げ。
柿渋担当のTちゃん、再び頑張る。

DSC00728.jpg


 安価な厨房用器機を並べた台所。
向かいの作業台は、妻が浸透性のオイルを3度塗り。
シンプルで使い勝手の好い台所になった。


DSC00720.jpg


 上の白い箱は、内装の壁に塗る漆喰が
練られた状態で袋詰めされた製品。
着色されていないので、外壁の色を決めた時と同様に
好みの色を造り出して行く。
色とりどりの鉱物、弁柄(べんがら)を混ぜ込み
イメージに近い色を探す。



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記憶の記録  14

         2005・初夏


 杉花粉の飛散(悲惨)が落ち着くにつれ
照りつける陽差しが強くなってきた。
さあ、夏だ!

 出産を済ませた妻が赤ん坊を抱えて帰ってきた。
それに伴い、我が借家に泊り込みで仕事をしてくれていたU君が
気を利かせて自宅からの通勤に変えてくれる。
彼の自宅は利根川を越したあちらである。
遠い。毎日の通勤本当にご苦労様でした。

 さて、山の現場は・・・
外壁材のペンキ塗りを地道に続ける父が
全ての材の表裏を塗り終える。
どうもありがとう!オヤジ。

 U君は引き続き内部を仕上げて行く。
彼の持つ優れた美的センスによって納まりの美しい
内装へ変わりゆく。 
外部は透湿防水シートの2層めを貼り終え、
外壁材を張り始める。

DSC00631.jpg


 白いシートを濃茶の材が覆ってゆく。
けれども、なかなか進んで行かない。
想像していたよりもずっと難しい。


DSC00713.jpg
 

 それでも毎日少しずつ進み行き
ベランダ以外全てを張り終える。
雨樋を板金屋さんに付けてもらう。
この頃、内部の木工事もだいぶ施工が進み終盤に差し掛かる。


DSC00704.jpg

 足場を取り払う前に、窓枠周りのコーキング打ち。
足場をばらしたら玄関庇を張り出し、木工事が終わる。
外部の配管は設備屋さんにがんばってもらおう。
電気屋さんの仕事はまだだいぶ残っている。

 内部は漆喰塗り、フローリングのオイル塗り、三和土の土間打ち
等僕の仕事はタップリある。
急がず焦らず丁寧に仕事を進めるU君を、僕も見習おう。





記憶の記録  13

       2005・晩春


 断熱材が吹き込まれ壁、天井が淡い黄色に包まれた。
家の中に菜の花が咲き乱れたよう。
写真に写る勾配天井に仕上げる部屋の露出する部材、
梁、母屋、母屋束などを柿渋原液で塗りこむ。


DSC00616.jpg


 窓枠も全て柿渋を塗ったが、これがいい感じだ。
杉の安い材を使い回ししたのだが、陽に晒される毎に
深みのある色合いに変わってゆく。
抗菌防腐の効果が見直され、近年需要も高まってきた柿渋。
独特な匂い、が苦手という方が多いが2日ほど我慢したら
どうってことはない。
後はどんどんいい色へ成長してくれるのだから、少しの辛抱だ。
 
 この柿渋に慣れ親しむTちゃんが主に塗ってくれた。
彼女の父親が柿渋を好んで使うそうで
日常この匂いを嗅ぎ慣れていたそうだから、苦しむことなく
楽しそうにヌリヌリしてくれた。
しかも丁寧に、上手に。
ありがとうね、Tちゃん。


 そして次、表面が銀色に光る厚紙を天井全てと
西日の当たる2階の壁に打ち付ける。
これは断熱材の役目をするもので、
夏の強烈な日差しを受ける屋根から降りてくる熱を
遮ってくれることを期待して施工してみた。
効果は未知数だったが、この夏を過ごしててみて屋根裏の
温度が想像していた数値程高くなっていないので
効果はあったと感じている。
この銀色紙は棟梁U君からのいただき物。ありがとう。

20060815221822.jpg


 天井は空気層を設けて内部に施工。
壁は外壁を留める胴ぶちに打ち付ける。
この上に2枚目の透湿防水シートを張りいよいよ
僕の大仕事、外壁材張りが始まる。


DSC00572.jpg


 U君は僕の面倒を見ながらも
内部の石膏ボード張り、床フローリング施工などを頑張っている。
もうそこまで夏は来ている。
暑い夏になりそうだぜ!



 



記憶の記録  12

       2005・春


 内部の施工にあたるU君が、当面目指す区切りは
壁の断熱材を吹き込めるようにする事。
そのために窓枠、間柱、壁下地など段取り好く施工してゆく。

 今更間取りの変更は出来ぬものの、
窓の高さ、天井高など居心地の好さを左右
すると感じる箇所の設定を慎重に決めてゆく。
特に1階仕事場の天井高と、2階住居の各窓の高さ
を決める事に時間をかけた。
 ゆくゆくここで過ごすであろう多くの時間を、どう過ごしたいのかを
頭に描き床に座っても、いすに腰掛けても
又立っていても、寝ていても外の景色が見渡せるように・・・
そんな思いを胸に抱き設定したっけなぁ。
天井高については、モロ自分本位の好みを優先。
狭く囲まれた空間を居心地好いと感じる自分の感覚、
それを具体化した。

 U君はこちらの希望に沿うようにと、
根気強く設定のやり直しに付き合ってくれた。
ありがたかった。

 そして、設備配管、電気配線の施工も進む。
僕は補強金具の打ちつけ、外部の防腐剤塗り、
父は外壁の防腐剤塗り。
それぞれ持ち場の仕事を進める。
この頃、杉林に挟まれるここはスギ花粉飛来絶頂期。
U君、僕、そして父、皆花粉症である。
ちり紙を鼻に詰める僕。
片時もちり紙の箱と目薬を手放さぬU君。
サングラス、マスクをかけばっちり予防している父。
三者三様ながら、皆苦しむ時期であった。


20060815221731.jpg


 分かりづらいが壁に断熱材が入ったところ。
この断熱材、素材は一般的に使われるグラスウール。
だけれども、吹き込み式なのだ。
柱と間柱の間にバージングラスウールを風圧で押し込む。
ここの場合、柱は3寸5分角(105mmの太さ)なので
その厚みに綿状の断熱材がぎっしり詰まっていることになる。

 建築に取り掛かる随分前のこと。
断熱材の選択にも時間が掛かった。
いろんな方法、素材があるし性能、コストなどを調べていくと
なかなかこれだ!という決め手がないのだ。
数多い建築材料の中で断熱材ほど議論の的になるものは他にない。
必要なし、という声から外断熱こそ最上の方法だ、という声まで。
数冊それらの比較論が書かれた本を読んではみたが、
結局知識だけは頭に入ったが
これにしよう!というものを絞り込むことは出来ずじまい。
そんな折、U君から声が掛かり彼の建築現場へ仕事を手伝いに行く。
そこでこの断熱材の性能を体感した。
U君もこの断熱材を施工した現場は、夏冬ともに
過ごし易いよ、と太鼓判。
 当然コストはそれなりにかかるのだけど、
夏は自然の風と扇風機、冬は薪ストーブ一台で過ごそうと
している我が家では性能の確かな断熱材が不可欠。
そんな訳でこれにきーめた!

DSC00610.jpg

 壁施工の後、時間を置いて各階の天井にも吹き込む。
この断熱業者さん、茨城の水戸から来てくれたのだった。
完全に施工エリア外にも関わらず・・・。
仲介してくれたのはお馴染み、U君である。
感謝、感謝。



 



記憶の記録  11

         2005・晩冬


 上棟が済み、続けて板金屋さんに屋根を葺いてもらう。
ガルバリウムの瓦棒葺き。
屋根を葺いた直後に大雪が降る。

 何かとお世話になる協力の及川さんから紹介して頂いた
朝倉板金さん。
上棟後、週間予報で大雪の可能性ありとの事。
その予報を知った朝倉さんが、段取りを繰り上げこの現場へ駆けつけてくれた。
アスファルトルーフィング敷き詰めに始まり、
瓦棒施工、棟換気取り付け、薪ストーブの煙突取り付け。
6人の職人さんを投入、手際好く仕事を進め1日半で終了。
 案の定、翌々日には大雪が降る。
お蔭様で、金属屋根に守られ躯体の木材が濡れずに済む。

 この頃、ガルバリウムの在庫が薄く、行き着けの金物屋さんに
無理を言ってどうにか希望の色を探し出してもらった。
ただ、希望する0.35mm厚の在庫がどこにも無く、
少し高価な0.40mm厚しか入手出来ないとの事だったが
結果的にはこれでよかった。
0.05mmの厚みの違いで耐久性にかなりの差が出る事が
後になって解ったから。

 この朝倉板金さんには、建築後半の樋工事もお願いした。
信頼出来る職人さんであった。

 大雪が溶けた頃、いよいよ大工の友人、U君が合流。
ここからしばらくの間、二人での作業が続く。
寒さが和らいで、日中は春間近と感じる陽気に包まれる。
この頃、身重の妻が里帰りする。
元気な赤ん坊を産んで欲しい、ただそれだけを願い
妻の実家へ送り出した。

 夕方まで建築、その後はアルバイト。
深夜家に帰ってから、眠そうなU君と明け方近くまで建築の打ち合わせ。
早くねなさい!と言うであろう妻が居ない事をいいことに、
いつまでも建築談議が尽きぬ日々であった。
             


20060815221746.jpg

 一つ一つを打ち合わせしながらの作業。
時間は掛かったが着実に進む工程。
この頃、外壁材となる杉の板の防腐剤の重ね塗りを
父が一手に引き受けて、黙々と塗り進める。
張り付け前の塗りなので、表裏隈なく3度塗りしてもらう。
これで、腐りを遅らせることが出来るはず。

 外壁の色にこだわった僕と妻。
山を背景に建つ家なので、景色に違和感を与えぬ色、
しかも二人が好きな色を、という事で選択に時間が掛かった。
単色では好きな色が無く、同一メーカーの防腐剤3色を
配合して好みの色を作った。
父に手間の掛かる表裏の重ね塗りをしてもらい、満足出来る
外壁材となった。


20060815221802.jpg


 下屋の躯体の防腐剤塗りをする僕と、
邪魔する事が仕事の愛犬ロク。

 U君は、彼の持分である丁寧かつ美しい仕事を
随所に散りばめながら、内部を施工中。







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